2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

動物園のにわか雨

ベトナム戦争のとき歩兵として従軍した作家ティム・オブライエンは幼い頃に亡くなったガールフレンドのリンダを自身の小説の中で蘇らせた。 事実としてリンダは九歳のとき脳腫瘍で死んでしまった。 しかしその出来事は彼女と同じくらい幼なかった作者、まだティミーと呼ばれてたと…

彼女はまるで猫みたい

こにちは。見た目は大人、頭脳は子どものぼくです。風にのって運ばれてくる春の予感を感じながらも、 まだ寒い九州です。春といえば、桜、桜は花見というわけで、 4月1日に花見の計画が立っているのですが、 4月1日はエイプリルフール。無法地帯。 僕の…

電話

起きると携帯に着信が入っていた。確認すると、知らない番号だったので流行のワンコール詐欺だろうと思い、無視してご飯を作り始めたのだが、ふと、仕事関係の電話ではないのかという不安が襲い、かけ直してみることにした。昔、知らない電話番号だからとい…

安眠棒で殺された!

友達から借りた三宅洋平のソロライブ音源を聴きながらこんばんは。 僕も早く買わねば!と思いながら、お金がありませんので、来月には買おうと思います。 というのも、最近、電氣ブランを大量に購入してしまい、本当にお金がありません。そのくせ、無理してn…

長崎一人旅。

僕は第五系統の市電に乗って大浦天主堂下で降りた。いまさら大浦天主堂にもグラバーさんの邸宅にも行くつもりはない。荒んだ心でコンビニに入り、おにぎりを一つ買って食べた。美味しくなかった。それだけ終えると、また市電に乗った。目的など、とうになく…

ランタンのあとの静まり返った長崎は雨(写真はなしよ)

起きると外は小雨が降っていた。ホテルの朝食を食べ終えたころには本格的に降り出し、遠くの空で雷が鳴っている。「長崎は今日も雨だった」と、『内山田洋とクール・ファイブ』を意識して唄ってみたが、正確には今日の長崎は雨だった。そもそも、長崎には何…

動き出すオブジェ(夜のランタンフェスティバル)

気づくと20時を回っていた。どうやら寝ていたようだ。僕は飛び起きると急いで支度をして、真のランタン祭りを見るべく夜の町へ駆け出した。 昼間と違い、散々ときらめく大通りを抜け、もう一度「湊公園」についた僕は、思わず「すごい」とうなりそうなほど…

夕日が映し出す、本当の現実(ランタンフェスティバル)

気にしない。 たとえ、この日記が知り合いに読まれている可能性があったとしても、気にしない。 読むなら読めばいいさ。今さら捨てるものなどちっぽけなプライドのほかに何もない。もちろん、拾うものもないのだが。 というわけで、長崎旅行記の続きです。 …

そして昼下がり(ランタンフェスティバル)

昨日まで東京にいて、 早くそのことを書きたいのですが、 先の長崎旅行記を仕上げないうちには書くべきではないと、 自分が決めたどうでもよい決意に邪魔され、 とにかく、長崎旅行の続きを書かせていただきます。といっても、 日を追うごとに記憶が薄くなっ…

ランタンフェスティバル

駅のホームには春の穏やかな空気が広がっていた。年甲斐もなく捲くったデニムの裾から冷やりとした風が入り込む。昨日の晩に急いで予約を取った割には安くて綺麗なホテルは駅から出島方面に徒歩十分のところにあった。ホテルへ続く最後の交差点を左に曲がる…

ネクタイ

読書家兼登山家兼バイヤー兼フリーターという職業柄 スーツを着る機会が滅多にない。 去年、友人の結婚式に参列したが、南の楽園、奄美大島での挙式と決まり、正装がハワイアンシャツというラフな格好であったので着る機会がなく、思い返してみると、袖を通…