2009-01-01から1年間の記事一覧

ワールド イズ マイン

たまに思うことなのですが、 世界とはつまり、一人称なのではないでしょうか。 ぼくの目は現在、パーソナルコンピュータの画面を見つめているのですが、 その画面ですら、あくまでぼくの視覚が捉えているのであって、 他の眼、他者の視覚からすると全然別の…

それってメンヘルじゃ?

一昨日、十年来の友人からひさしぶりに電話があり、お互いの近況などを報告しあっていたのですが、 そろそろ電話を切ろうかというタイミングで友人が、 「いやぁ、先月の頭までメルヘンになっちゃっててさ、電話とかできる状態じゃなかったんだよね。仕事は…

わたくし率イン歯ー または世界

今日は休みの日でした。 7時に目覚まし時計が鳴りましたが、起きたのは九時でした。 10時に予約していた行き付けの歯医者さんに京都土産を持って行ったのですが、それでも今月中に歯を抜くことが決まりました。 不貞腐れながら家に帰り、洗濯機を回しなが…

たまにはあのときの話でもしよう

窓を開けると冷ややかな空気が部屋の中に入り込んできた。 空気はすぐに部屋中を満たし、 昨晩のうちに僕が吐き出した二酸化炭素で温まった部屋を冷たくした。 時計を見ると、短針は8、長針は9を指していた。ぼくは洗面所に行き、冷たい水で顔を洗い、残っ…

疾患

約三ヶ月前に25歳になった。 25歳。 パンクロッカーならあと五年の命なのだから気にする必要もないのだが、 僕にはまだまだ死ぬ予定はなく、ということは生きてきく気があるということ であって、それも、どちらかというと、できるだけ長生きしたいとか…

バンドをやってる友達

たまに、考えます。 ステージでバンドの演奏をしている人について考えます。 どんな気持ちなのでしょうか。 恥ずかしいのかな、気持ち良いのかな。 身体中から高揚感が湧き出てくるのかな。 それは高校のブラスバンドの発表会のときのような、 それとも、江…

西中洲の路地

西中洲の路地は夜になるとこんもりとした灯りが点って 昔ながらの趣を感じられる飲み屋通りを 温かく照らします。 そんな路地から一本なかに入ったところに そのお店はありました。 電気ブランを置くに相応しい、 少し高そうな、昭和の匂いがするお店でした…

電気ブラン

先日、西区に住んでいる姉から電話がありました。 たまには姉弟水入らずで酒でも飲もうという誘いだったのですが、 姉の酒癖の悪さといったらそれはもう、草なぎ剛なんか目じゃないほどひどいので 何か理由をつけて断わってやろうと思索していたら、 こちら…

素敵な夜にはなぜかサデスティック

こんばんは。 挨拶の時間は陽の高さで決める会の副会長、山本です。そう、「こんばんは」なのです。この時間。 この前まで「こんにちは」と言っていたような気がします。 季節の流れに縛られないように生きていくのも良いし、 季節の流れを感じながら生きて…

はじめての恋

こんばんは。前回まで不定期で書いていた屋久島日記をいったん止めて しばらくは日記的なものを書いてみようと思います。 そもそも、今年の三月に行った旅行記を10月になってまで書いていると言うのは どういうことでしょう。 一体、どんな理由があればそ…

屋久島旅行記・4 ある男との出会い、集落としての人

エンジンの音がとまり、揺れは少なくなり船内が慌しくなりました。船が目的地に到着したのです。目を覚ました僕は、荷物を抱え、混みあう船内に負けないようしっかりと外に向かって歩いていきました。 最初に出迎えたのは強い風でした。風は音を立て草木を揺…

屋久島旅行記・3 九州最南端の都

バスは鹿児島市内を抜け、その外れにある鹿児島港の前で停車しました。乗客はぼく一人になっていました。バスを降り、屋久島行きポートに向かい出港時間を確認し、少し時間があったので港内にある複合商業施設ドルフィンポートに立ち寄り、飲み物を買い、施…

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屋久島旅行記・2暴力朝日

目を覚ますとバスは熊本の松橋インターを通過したところでした。気づかない間に寝てしまっていた僕はぼんやりと外の景色を眺めながら、ゆっくり、自分の意識が身体のなかに戻っていくのを待っていました。 早朝の便を予約したので、起きたのは5時半、簡単に…

夢・1スーツの男

僕は少し古びたアパートの一室に立っていた。部屋には家具も何もなく、小さな出窓が天井付近に一つ付いているだけで、奇妙なことに壁には杉や小川や雑草の絵が立体的に描かれ、それはバッタの飛ぶ音や小鳥のさえずりが聴こえてきそうなくらい鮮明に生命力を…

屋久島旅行記1バスの皮

3月15日午前八時。僕は福岡と鹿児島を往復する高速バス「桜島号」に乗り、南へ、さらに南へ。当時の薩摩藩領地、そして西南戦争の跡地、さらに言うと、最近話題の篤姫の生まれ故郷に向かっていました。早い話が鹿児島に向かっていたということです。 乗客…

猫バスの車内、体内

久しぶりにバスに乗って帰宅しています。 というのも、普段、自転車通勤なんですが、 運悪く帰りになってから鍵の異変に気づき、気づいたところで、もう遅い、あとの祭り、覆水盆にかえらずと、30分ほど悪戦苦闘して 結果、 もうどうにもならないことなんて…

タケコブター

東京の人口密度、交通量の多さによる渋滞、それに伴い発生する数々の経済的問題を解決するために東京都科学部が提案した空中道路。しかし、高層ビルの問題や始発点と終着点の問題等により、敢えなくお蔵入りしそうになった案なのですが、時の科学者 富士田正…

スイカって変な名前

スイカ、西瓜、ウォーターメロン。 スイカがフルーツではなく野菜だとかそんな知識にも教養にもならないような無意味なことは置いといて、スイカはスイカであって、スイカ以上のスイカもスイカ以下のスイカもこの世のどこにも存在しないんです。 そして僕は…